介護初任者研修

表皮剥離させてしまった失敗談

介護初任者研修

表皮剥離(ヒョウヒハクリ)というのをご存知ですか?

 

高齢者の方は皮膚の弱い方が多いです。点滴などをしていて、皮下出血している方もいます。
そういった高齢者の方は、ちょっとしたことで皮膚がペロッと剥けたりします。

 

人の一番上にある皮膚(表皮)が剥けることを表皮剥離(ひょうひはくり)というんです。
私も何回か表皮剥離をさせてしまった経験があるんです。

 

それは清拭の時や更衣の時に体験してしまいました。
(体験なんかしたくない苦い経験です。)

 

 

その日は清拭の日でした。清拭というのはベッドバスとも言って、お風呂に入らない代わりに体を蒸しタオルなどを使って体をきれいに拭くことです。

 

 

清拭をする患者さんは皮膚の弱い方というのは、職員みんなが分かっている方でした。
脆弱な皮膚と分かっているだけに慎重に衣類を脱がします。特に腕は皮下出血だらけ。
もう慎重に慎重を重ねるがごとくの脱衣です。

 

かなり気を使いますよ。(これは今でも、いつでも気を使います。)
今までに表皮剥離をした患者さんや表皮剥離をさせた介護職員を見てきましたから。

 

 

脱衣は無事に終わり、いざ体拭きへ。

 

 

皮膚の脆弱な患者さんは、蒸しタオルでゴシゴシ拭くわけには行きませんから、軽く押さえる感じで体を拭いていきます。中には皮膚が乾燥している方もいますので、体を拭き上げた後は保湿クリームなどを塗って保湿力を高めます。そうすることで、いくら乾燥している肌とはいえ、少しは感想が違うんですよ。

 

でも意外に保湿クリームが厄介でして、服を着せるときにネックになってしまいます。
普通なら衣服が皮膚を滑って腕などを通しやすくなるのですが、保湿剤を塗ったことで皮膚がベタベタして着せるときに衣服が引っ掛かるんです。つまり腕などを通しにくくしてしまうのです。

 

 

慎重に腕を通したつもりだったのですが、いざ更衣を済ませてみると、皮膚がペロリと剥けているじゃありませんか!!

 

 

かなり凹みましたね。
そうなんです。みんな表皮剥離をさせてしまうとかなり凹んでしまうんです。
ホント介護職員みんな気を付けているのですが、ちょっとしたきっかけで表皮剥離させてしまいますから。ホント〜に落ち込んじゃいますよね。。。

 

言わば、患者さんに怪我をさせてしまったわけですから、落ち込んでいるわけにもいきません。
すぐに看護師を呼んで処置をしてもらいます。その後上司から、患者さんのご家族へ連絡を入れてもらい、表皮剥離に至ったまでを報告してもらいます。
そして表皮剥離させてしまった私は異常報告書のようなものを書くわけです。

 

 

なによりも患者さんに申し訳ないですよね。
その時はちゃんと患者さんに謝罪しています。

 

 

慎重に注意していても稀に起こってしまうのが表皮剥離。
だからみんな凹んでしまうんですよね。

 

皆さんも表皮剥離には気をつけましょうね!

 

 


表皮剥離の原因

高齢者の手や腕を見るとわかるのですが、かなり皮膚が薄くなっています。これは表皮の細胞が年齢とともに減少し、新陳代謝も低下して、皮膚が薄くなってくるんです。免疫力も低下してきますので、皮下に内出血や表皮剥離しても治りにくくなってくるからです。

 

主に打撲や衣服でのこすれ、介助中に介助者との接点で起こることが多いです。例えば転倒でアザだけで済むような場合でも、皮膚の薄い高齢者にとっては、軽い打撲だけでも皮膚が破れて表皮剥離を起こしてしまいます。

 

また介護者も皮膚の弱い患者さんや利用者さんは意識して介助をしていますが、それでもちょっとしたキッカケで表皮剥離してしまうことがあります。その利用者や患者さんを介助していたヘルパーが悪い!ではなく、いかに予防していくかが表皮剥離をなくす一つの対策だと思います。